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森林ボランティアは絶滅危惧種?

森林ボランティアは絶滅危惧種? 以下私の独断と偏見に基づく見解です。

 

データがあるわけではありませんが、森林ボランティアの中核をなす年齢層は団塊の世代だと思います。この世代は、子供時代に木を燃やして竈で飯を炊き、風呂を沸かした経験があります。

都会と田舎の育ち方により違いはありますが、現在60歳代半ば以上であれば木を燃やした経験のある人が多いと思います。

 

この経験のある人たちは樹木や森林への親近感が強い。一方、これ以降の世代は、薪・炭がガス・石油に代わり木に接する機会が少なくなり、森への関心も低下してくる。

 

私の周囲の森林ボランティアグループも設立時のメンバーの高齢化と共に徐々に減少しています。新規のメンバーがたまに加入しても、だいたいは薪ストーブユーザーが薪欲しさにやってくる程度、絶対数が少ない。

 

チェーンソーをブイブイ鳴らしていた暴走(saw)族のジイサン達も、七十も半ばになるとそろそろ身体がいうことをきかなくなってくる。引退ですね。

あと10年もすれば、チェーンソーや刈払機を使う作業型の森林ボランティアの絶対数は半減するのではないかと感じてます。

 

ではどうすればよいのか、寒い地方であれば薪ストーブユーザーを取り込むという考えもありますが、関東地方ではその数も限られてくる。

 

地道に森林ボランティアの魅力を発信しながら、ボランティア予備軍を発掘して行く、今のところこれしか思い浮かばない。 (大)

 

追加です。

出典「ホイチョイのリア充王」講談社

 

アウトドアスポーツ人口の12年間の推移です。単純に合計すると8,259万から3,000万人に減少してます。減少率63.6%、1/3近くまで減っているということです。

 

「間伐はスポーツだ」と言っていた人がいます。チェーンソーで受け口や追い口を作るときのスタンスの取り方ははゴルフのティーショットに似ています。

森林ボランティアも広い意味でアウトドアスポーツと言えると思います。いくら日本人の老齢化が進んだといっても減少率6割強はすごい。外で体を動かす機会が減っているんですね。

アウトドアスポーツ人口の減少は、森林ボランティア人口の減少と繋がっている。これが結論です。

 

だからどうするか、それが問題だ。

      大畠記